212「グッバイ!コロ」
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いつも冒険を見てくれている皆さんへ

少し気持ちが浮上してきたのでお話しします。



コロを5月23日の午後2時半ごろ動物病院で
アムちゃんとオレでさすりながら看取りました。

調子が悪くなって5日後、急でした。
前からの病気クッシング症が原因と思われる血栓が足にでき、
急激に内蔵の機能が低下して、、ということの様です。

最後の二日間は辛そうだったけれど、
何日も苦しまなくてよかったと思っています。



コロに対して、
もっとあーしてあげれば、こうしてあげればよかった。。という悔いはあまりないです。
きっとコロもここでの暮らしに満足ドックだったと思います。


そして今頃、うちに来るまでの飼い主だったお婆ちゃんと
向こうで再会できて喜んでいると思います。


それでも、めちゃくちゃ寂しくて悲しい波がくり返しやってきます。


コロがいなくなってこれからは二人の冒険になってしまったけれど、
でも、コロがずーっと見守ってくれると思います。

ねー!コロ!!





「コロのこと」

コロは北海道に移住してくる半年前ぐらいにうちやってきました。
群馬で一人ぐらしのお婆ちゃんに飼われていて、お婆ちゃんが亡くなって、
その後、他の人に慣れないのもあって、なかなか飼い主が見つからず、
あちこち回ってうちのお隣さんにやってきました。

あちこち回ってきたせいで、名前も歳も分からなくなっていて、
コロという名前はお隣さんが仮でつけて呼んでいた名前です。

初めてコロにあった時、
アムちゃんは「変な顔だねキミ」オレは「賢そー」でした。
うちらも時々散歩に連れて行ってあげたりもしていました。

コロはお隣さんにもなかなか慣れず、ある時逃げ出しました。
心配になって迷い犬のサイトを見てみたら
柴犬ミックスのページの一番目にコロが出てきて、
「コロいたーっ」となりました。

サイトに書いてあった捕獲場所から推測するに、コロは群馬方向に行こうとして、
その途中で捕獲されたみたいでした。
コロはお婆ちゃんと暮らしてたうちに帰りたかったのだ。。

急いでお隣さんに「コロいたよー!」と知らせに行ったけれど、
すぐに迎えに行く様子がなく??何日かしてから迎えに行きました???
そして、迎えに行った先から、お隣さんがオレに電話をしてきて、
「コロかどうか分からないからカトちゃん見に来てくれないかなー」????
と言うので、すぐに見に行きました。
収容所に着くと、なぜかお隣さんはすれ違いでもうちに帰ってしまっていて?????
とりあえずうちらでコロが収容されてる部屋の窓から確認しました。

100%コロだったので、お隣さんに電話して、間違いなくコロだよーって
伝えたら「カトちゃん飼えば〜」っと冗談ぽく言われました??????

とりあえずコロがかわいそうなので、連れて帰ろうとすると、
飼い主の人じゃないと引き渡せないということになり、
しょうがなくコロを置いたまま帰ることにしました。

そして家に帰る道中、車を運転しながら
今までのお隣さんの言動に対する?????とコロがかわいそうな気持ちが
どんどん膨らんで、
「よし!コロ飼うぞ!」となりました。

この時すでに翌年の北海道移住計画は決まっていたので、
ワンコ連れの移住は何かと大変になると迷ったけれど、
飼う気持ちが勝ちました。

アムちゃんは子供の頃に飼っていたワンコがずーっと心の中にいたので、
まだ他のワンコを飼う気持ちにはなれなかったけれど、
「カトの人生だからカトが飼いたければいいと思う」
ということになり、車をUターンさせコロを迎えに戻りました。

収容所からお隣さんに電話をして、うちで飼う決意を伝え、
収容所の人とお隣さんと話してもらい、うちらが新飼い主ということで
コロを無事連れて帰れることになりました。

収容所から出てきたコロは、うちらを見て尻尾フリフリで喜びました。

でも、うちに帰ってきて、コロがお隣さんのお母さんに会ったら、
さっきの尻尾フリフリの何倍もフリフリで、
短い間とはいえ、徐々ににお隣さんに慣れてきてたんだなーっと、、
だからお隣さんに
「こんなに喜んでるよーやっぱり◯◯さんが飼った方がいいよー」と。
でもお隣さんは「カトちゃん達が飼ってあげてー」と。。。

とりあえず、ずーっと散歩に行ってないだろうと、
カトアムコロで散歩に行くことにしました。

コロを飼う決意をしたものの、あんなにお隣さんに喜んでるコロを見ると、
やっぱりお隣さんが飼った方がいいよなーっと、
迷いながら散歩していました。

(話が飛びますが、うちではオナラは普通にアリで、音が大きければ大きい程、
臭ければ臭い程、面白くていい!というコトになっています)



★そして運命の瞬間が訪れます

コロをうちで飼うべきか、お隣さんが飼うべきか、迷いながらの散歩の終わり頃、
道路脇の植込みをスンスンしているコロが「プ〜」っとオナラをしたのです。

決定です!!!オナラ家族、加藤家の仲間入り決定です!


そして、お隣さんに来てから毎晩ワオーワオー(おばーちゃーん!)と鳴いていたコロが
加藤家に決定したその晩から鳴かなくなったのです。


という流れでコロはうちのコになりました。


ワンコは強いリーダーがいて、安心して暮らせるという生態なので、
オレが群れのリーダー役になり、その時からリーダーと呼ばれ出したワケです。


というわけで、
コロは北海道に移住して来る数ヶ月前に加藤家の群れの一員になったのです。


なので加藤家では、

北海道移住と、コロとの暮らし

という二つの新しい暮らしが、同時進行していました。


そして、北海道移住はコロがいたおかげで、

楽しく、明るく、癒され、頑張れた結果、

幸せな暮らしを手に入れるコトができました。



そしてコロとも北海道移住があったからこそ、

その中で心を通じるコトができたんだと思います。




やっと手に入れたこの穏やかな暮らしを三匹でもっと過ごしたかったな。。。



でも大丈夫!コロ!心配しないで!

これからはアムカト二匹で楽しく冒険を続けるから!見守っててね、コロ!!




冒険を見てくれているコロファンの皆さん、

インスタグラムでコロの写真にいいね!をくれた皆さん、

うちに遊びに来てコロをかまってくれた友達のみんな、

散歩中コロに声をかけてくれた平沢の方々、

アムおとんおかんおねん、カトおとんおかん、


ありがとう。




あと、コロのことで大変だった数日、
プリンの仕事を滞りなく進めていてくれたムラ、


コロの遺体にお別れの時タンポポを沢山積んできてくれたケーちゃん


知らせを聞いて遠い札幌から飛んで来てくれた慶さんと睦子さん


御骨になったコロにお別れをしに来てくれた
コロに沢山鹿肉を分けてくれたジビエマン高橋君と彼女


ありがとう。




そして、コロ、本当にありがとう。

ありがとう。

ありがとう。




加藤群れ リーダー カトキチ


2014.5.28







'14.5.21 8:08
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コロを撮った最後の写真